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辞める辞める辞める

体操を辞めてすぐに、家から二時間近くかかる田舎で体操を教え始めた。

でも設備は整っていないわ教える側は未熟だわ知識はないわで、すぐに嫌になって辞めた。

 実際のところ、子どもとの接し方がまったくわからなかったというのも辞める理由のひとつではあった。

 

短大に入ってからは友達の紹介で恵比寿にある飲食店でアルバイトをした。

隠れ家的なお店で、著名人も定期的に見かけた。

いつも早めに上がらせてもらい、まかないまで希望通りに出してもらっていた。その上、そんなに遅い時間でもないのに父親は頻頻に車で迎えに来た。

 

在学中、省庁へのインターンシップをさせてもらう機会があった。

働くということがまったくわかっていなかったし、自分で希望したというより短大がゴリゴリに推してきて、なんとなく応募したらなんとなく通っただけだったので、大した意気込みもなく、二週間霞ヶ関に通った。

コンプレックスだらけだった私にとって、そこはとても刺激に満ちていた。

超有名大学の学生が9割で、みなしっかりと自分自身を確立しているように見えた。

夜に何人かでご飯を食べに行くと、私と似たようなことを考えている人がいたりして安堵する一方、どうしてこんな風に話の通じる人たちのいる大学に私はいないのか、そんな傲慢な思いで私はいっぱいになった。

 

それが、おそらく、自主退学する一番のきっかけになったのだろうと、今では思う。